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琥珀色に染まるとき
第10章 マホガニー色の幻

 彼は優しく微笑むと、身体の曲線と肌の質感を確かめるように撫で下ろしながら、薄いレース生地に手をかけた。
 腰を浮かされ、脚を撫でるような仕草でするすると抜き取られる。涼子は息を呑んでその光景を見つめた。

「すごいな……まだ触ってもいないのに」

 低くこぼされたその言葉の意味を考えると、やはり恥ずかしくてたまらない。開かされた股の間の状態は感覚でわかるが、それを脳内で映像化すればとたんに羞恥心に襲われ、思わず顔を背けてしまう。

「だめだよ」

 伸びてきた大きな手に頬をとらえられた。正面から視線が絡むと、彼は口角を上げる。

「その顔が見たかったんだ」
「……変態」
「かもな」

 柔らかな笑みを浮かべる彼。その優しいのか意地悪なのかわからない表情に、どうしようもなく焦がれてしまうのだ。

「はや、く……」

 消え入りそうな声で、そう口走ってしまうほどに。

「……っ、ああんっ!」

 突然激しく吸いつかれ、涼子は悦びの声を放った。

「隣の住人に聞かれるかもな」

 囁かれ、思いのほか大きな声を出してしまったことに気づき、とっさに両手で口を覆う。それでも、彼が再びそこに顔をうずめると意味がなくなる。

「ん……んっ、あっ、あぁん……」
「声、抑えなくていいの?」

 淫処を貪りながら尋ねられる。決して手を休めてはくれないのに、そうやって優しい言葉で攻めたてて、羞恥と快楽を同時にくれるのだ。

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