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戦国ラブドール
第5章 壊れたドール
 
「じゃあ佐吉、こっちおいで。ちょっと勉強しようか」

「なぜ俺がこんな素人の囲碁なんて観戦しなきゃいけないんだ。遊びに付き合ってる暇はない、俺は帰る」

「その素人が見抜いた残り三手を、佐吉は気付いたの?」

 吉継の嫌味に佐吉はますます苛立ちながら、席を開け吉継の隣に座り直す。真っさらに戻った盤面に、新たな一手が打たれた。

 しばらくは無言で続けていたが、いよいよ辺りが暗くなってくると、吉継は佐吉に明かりを付けるよう頼む。鼻を突く油の匂いと共に、ぼんやりと照らされる盤面。吉継は、大海が知るどんな人間よりも強かった。

「さすがお侍様だね。戦に関しちゃ、敵わないか。あたしの頭の中、覗けるのかと疑いたくなるくらい見事だよ」

「農民の女の子が、ここまで打てれば充分だよ。毎日僕と試合すれば、十年後には互角になってるかも。試してみる?」

「いや、毎日試合してたら、あたしの思考の傾向を学習して、ますます手を読まれて勝てなくなるだけだろ。なるほど、佐吉が勝てないのも当たり前だ」

 大海が背中を伸ばして深呼吸すれば、吉継は溜め息を漏らす。
 
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