この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第6章 讒言
 
「……吉継さんの予感、残念ながら当たってると思いますよ。今日、ちょっと嫌な噂を耳にしたんです。秀吉様が出立前、『二喬』はどちらも好きものだ、と小姓達へ語っていたとか」

 秀吉が小夜について品評するのは、理屈が通る。だが子飼いに下げ渡した大海が好き者かどうかは、秀吉も本来は知るところではないはずである。

「縛られた、つまりそれは、彼女が逃げかねないと判断した結果でしょう。彼女が今さら子飼いに抱かれるだけで逃げるとは思えません、とすれば、犯人は市松や虎之助ではないでしょう」

「秀吉様が彼女を縛り、妹を陵辱する現場を見せつけた、と。妹を傷付けたと言うなら、そこで強引に性交に参加させられたのかもしれないね」

「彼女に罪悪感を植え付けて、逃がさないようにしたつもりでしょうか。それにしても、あまりにむごい話ですなぁ……」

「市松や虎之助が、妙な性癖を持っているのかとも疑ったんだけどね。そんな話を秀吉様がしていたなら、犯人は確定かな」

 大人しい小夜が一人で逃げるとは考えにくいが、大海なら秀吉の目の届かない今、脱出を図ってもおかしくはない。楔を打つなら、秀吉の行動は理に敵っていた。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ