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戦国ラブドール
第2章 狂宴
 
「慣れておらぬその反応、実に好ましい」

「――ぁっ!」

 秀吉は大海の尻に回していた手を、太ももから、股の間へとなぞらせる。自分でさえあまり触れた事のない場所への刺激に、思わず声を漏らしてしまった。

「お姉ちゃん!」

 その声でさらに怯えた小夜は、手を震わせ酒をこぼしてしまう。青ざめても、粗相をしてしまった事実は変わらない。小夜は涙を溜めながら秀吉を窺うが、秀吉は機嫌良く笑っていた。

「何、このくらいで叱ったりせんよ。ほら、濡れた指を拭いてくれ」

「んっ!」

 拭け、と言ったにも関わらず、秀吉は指を二本まとめて小夜の小さな口へ突き入れる。酒の甘みと頭を狂わす香りに、小夜は溜まっていた涙をこぼした。

「味がしなくなるまで、しっかり舐めるんだぞ」

 右手では大海を、左手では小夜を弄び、秀吉はもう一人の女へ目配せする。女は言わずとも察し、酒を口へ含ませると口移しで飲ませた。

 姉妹と女の淫らな姿に、武士達の視線が集まる。大海は恥ずかしさに逃げてしまいたくなるが、秀吉はこんな場所でも帯刀している。逆らったらどうなるかは、頭が熱に浮かされ始めても理解していた。
 
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