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戦国ラブドール
第2章 狂宴
だが市松は大海をしっかりと胸に抱き、虎之助へ舌を出した。
「知らね。こういうのは早いもん勝ちだろ」
「お前な……まあいい、けど独り占めはなしだ。そいつ、前向かせろ」
「分かった分かった、ほらよ」
行長の時とは違い、市松と虎之助は親しげに話し合う。市松は膝の上に大海を座らせ、帯を緩めた。
乱れた着物は、さらに緩んで素肌を晒す。虎之助が大海の足を割り間に入り込むと、秘所も表に出されてしまった。
「やっ……やめて」
大海は自分のだらしない姿に、思わず弱気な声を上げてしまう。すると行長が頬を取り横を向かせ、首を横に振った。
「ここまで来て駄々っ子はいけませんねぇ。あなた賢そうですから分かると思いますが、今から逃げたら、一番危ないのは妹さんですよ?」
小夜の名前を出されて、大海は肩を震わせる。一人、別室へと連れて行かれてしまった小夜。大部屋の乱交を見ずに済んだのは、幸か不幸か。秀吉に破瓜を捧げるであろう妹の身を思えば、自分の苦しみなど小さなものだった。
「……小夜は、あんまり酷い事をされないだろうね?」