この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第10章 市松の暴走
 
 さくやは怯えた目で下がり、立ち去る。秀吉は閉まる襖を眺めながら、ぽつりと呟いた。

「あの女子、よくよく見れば背丈は半兵衛と同じだな。ほら、長くて綺麗な髪もそっくりだし、いざとなれば影武者も」

「いくら背格好が似ていても、あのような鼻につく甘い香りを漂わせていては、話になりません。下手な軽口で誤魔化そうとしても、私は騙されませんよ」

 場を去っても、部屋に残る女の甘い香りはなかなか消えない。侍女として雇われたにしては、さくやは色気を出し過ぎている。半兵衛はそれを、あまり快く思えなかった。

「侍女の事はまた今度説教するとして、今は中国攻めの話です。どうして私を、評定へ呼ばなかったのですか」

 秀吉は大海との対面を終えた後、信長の命である中国攻めへ向けて評定を開いていた。しかし半兵衛はそれに呼ばれないどころか、ただ面会する事も叶わず放置されたのだ。

「長篠での戦をお忘れですか。私が秀吉のためにどれだけ策を出したのか、知らぬとは言わせません」

「……半兵衛」

 秀吉は怒気を隠せない半兵衛に、負けじと冷たい目を送る。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ