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戦国ラブドール
第11章 苛立ちの半兵衛
快楽の溜まる体に、稲妻が何度も走る。自らの指を食いちぎるほど強く締め、短い髪を振り乱しながら、大海は高みへと昇り詰めていく。
「い……殿、あたし……んんっ」
半兵衛が、満足げに頷く。それを合図に、大海の芯は爆発しわなないた。
「んっ、あ――はああっ!」
その瞬間、秘所から溢れ出す蜜とも違う体液。絶頂の心地良さに浸りながら、大海は戸惑った。
「あたし……っ、なに、これ……? 漏らした……?」
「いいえ、これは小便ではありませんよ。こういう体験は初めてですか」
「……はい」
「よく感じる女性は、こんな事もあるんです。仮に本当に小便だとしても、何か恥ずかしいですか? 尿意を忘れ去るほど深く感じ入っていたのですから、むしろ名誉でしょう」
半兵衛は平然と言い放つと、大海の額に唇を落とす。ようやく触れられた熱。大海はそれを追いかけようとするが、半兵衛はそれだけで身を離してしまう。
「よく頑張りましたね、今日はこれでおしまいです」
「え……でも、殿」
「この城の殿は秀吉ですよ、大海」
既に半兵衛の頭の中は切り替わっていて、先程まで感じていた威圧感もない。