この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第11章 苛立ちの半兵衛
 
「吉継!」

 断りもなく勝手に入ってくる横柄な態度に、吉継は呆れ溜め息を漏らす。だが佐吉はそんな吉継の表情など素知らぬ顔で、思うまま語り始めた。

「これは俺だけの問題ではない、お前も知恵を出せ! いくら本人が納得しようが、あんな不条理を見逃すわけにはいかん!」

「なに、急に熱くなっちゃって。僕今日は気分が悪いから、放っておいて欲しいんだけど――」

「あの女、大海を城から出してやるにはどうすればいい!? 俺はなんとしても、あれを村へ帰すと決めたんだ」

 吉継は眉間に皺を寄せ、片耳を塞ぐ。そして、半ば投げやりに言い放った。

「ああもう、そんなに言うなら身請けすればいいでしょ!」

 身請け、という一言は、まくし立てていた佐吉をぴたりと黙らせる。ようやく話を聞く気になった佐吉へ、吉継は苛立ちながらさらに語った。

「遊女を解放する方法なんか、老いを待つか身請けしかないでしょ。けど、大海は自由のために身請けを承諾する女じゃない。それをするなら、藤堂の誘いに乗っているはずだからね。心から愛し合って、人生全てを捧げる気にならなきゃ頷かないさ」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ