この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第12章 月の掛け橋
 
 大海には佐吉が思い切り怒っていたように見えたが、吉継に友情が壊れると懸念する様子はない。大海には理解し難いがそれも友情なのだろうと、納得するしかなかった。

「それで、体の具合は結局いいのかい、悪いのかい?」

 大海は、吉継の布団ではなく床に座る。吉継はしばらく不満そうに大海を見つめていたが、動かないと分かるとようやく口を開いた。

「佐吉が大げさに騒いだだけで、それほど酷い訳じゃないよ。ただ、少し寒気がして節々が痛むだけ」

「じゃあ、やっぱり病じゃないか。ふざけてないで、寝てたらいいのに」

「あんまり具合が悪いと思われたくないんだよ。僕より僕を心配するお人好しが、この城には何人かいるから」

「それって、佐吉の事かい?」

「ま、佐吉もだけどね。ところで、君は何の用で来たの?」

「それは……その、半兵衛殿が、あんたの事話してたから、気になって」

 半兵衛の名を出せば、吉継は一瞬眉をひそめる。だがそれを悟られないよう、すぐに取り繕う。

「半兵衛様が? 悪口でも話してた?」

「悪口なんて言ってないよ、むしろ褒めてた。いつも囲碁を共に打って、すごく楽しかったって」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ