この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
戦国ラブドール
第12章 月の掛け橋
「まあ、そういう事。拒否されたとはいえ、半兵衛様のところへ足を向けたのは事実だからね。こんな事知れたら、また半兵衛様は自分を責める」
「吉継……」
大海が振り返れば、吉継は表情を悟られる前に唇を奪う。合わせて、腰に絡まっていた手が胸に伸び感触を味わい始めた。
「ん……ふぅっ」
「君の体、すごくいいよね。恵まれた大きさで、命の力に溢れていて、羨ましい。僕も、こんな体が欲しかった」
手つきはいやらしいが、言葉の切なさを思えば大海はどうしても吉継を振り払えなかった。避けられる原因を知っているなら、半兵衛の心を察して距離を置くのが大人の対応だ。だが吉継は、それを分かってもなお半兵衛に会いたいと望んでいる。
肉体は、鍛錬である程度変えられる。だが、それに限度があるのも事実だ。
「こうして触ってると、君の命をすごく感じる。自分も分けてもらってる気がする。だからかな……君を見ると、つい悪戯したくなるのは」
吉継はそう言うと、片手を大海の下半身に伸ばす。そこは命に溢れ、熱い蜜をこぼし始めていた。
吉継に肉体を譲ってやる事も、命を分ける事も現実には不可能である。だが大海は、それでも吉継に体を預けた。