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戦国ラブドール
第15章 恐怖、再び
 
「今も私抜きで進軍しているかと思うと、気が気でないんです。床についても、眠れなくて……いつか、狂ってしまいそうで」

 大海を抱き寄せた手に、力が入る。その手は女性より大きいが、男性としては細すぎる。眠れない夜を過ごせば、さらに秀吉が心配する事態になるのは明らかであった。

「秀吉なんて、大嫌いです……」

 力ない呟きに、大海は胸を締め付けられる。今にも溶けて消えてしまいそうな半兵衛を前に、放っておくなど大海には不可能だった。

「半兵衛殿……眠れない時は、あたしを呼んでください。あの……頼みがあるんです」

「頼み?」

「迷惑じゃなければですけれど、囲碁を教えていただきたいんです。小夜の相手もしてもらってるのに、厚かましいお願いですが」

「小夜さん? ああ……小夜さんは、もう飽きて止めてしまいましたよ」

「え?」

 半兵衛の意外な言葉に、大海は顔を上げる。小夜は、半兵衛に好意を抱いていた。その半兵衛を失望させるような事をするとは、大海には考えられなかったのだ。

「囲碁仲間が増えるかと思って楽しみにしていたんですが……仕方ありません、本人が面倒だと言うものを、無理強いは出来ませんから」
 
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