この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第16章 眠れぬ夜は
 
「三人でって、あたしも一緒に行っていいのかい?」

「当たり前でしょ? 僕達三人は、友達なんだから」

 友達、という言葉に、大海は目を輝かせ花が咲いたような笑みを浮かべる。佐吉もその笑顔を見てしまえば、憎まれ口を引っ込めてしまう。

「ふん、勝手な事を……友ではないが、まあいいだろう。囲碁を嗜む仲間である事は、間違いないからな」

 言い方こそ素直ではないが、佐吉の頬は僅かに高揚し眉間の皺も薄れている。初めて言葉で認めてもらった事に、大海はますます気分を浮かれさせた。

「なんだか、ここに来てから、今が一番楽しいかもしれないよ。あんたらに会えて、良かった」

 すっかり和やかな大海に、佐吉はふと出会ってすぐの頃を思い出す。あの頃の大海は、慰み者としての運命に抗い、周り全てを敵だと睨みつけていた。それに比べれば、今は随分と明るく見える。

(故郷では……おそらくこのような女だったのだろうな)

 現状で言えば、大海を取り巻く環境は何も変わっていない。今は無邪気に咲く花を、いつ誰が手折っても文句は言えない立場である。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ