この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第18章 プロポーズ
 
 屋敷に戻り高虎と別れ、部屋まで戻れば、小夜が飛びついてくる。小夜の縋り泣く姿に、大海は胸が痛んだ。

「お姉ちゃん、良かった……! このまま帰ってこなかったら、どうしようかと思った……」

「心配かけたね、ごめんよ」

「お姉ちゃんが悪い訳じゃないのに、謝らなくてもいいの。ねぇ、今日はずっと小夜のそばにいてくれるよね?」

 小夜は潤んだ瞳で大海を見上げ、懇願する。半兵衛の事が一瞬頭をよぎるが、泣いた小夜を一人放って、また外を出歩く気にはなれなかった。

(半兵衛殿も、小夜のためなら許してくれるよね……)

 そう考えた大海は、すぐ小夜の問いに頷く。すると小夜はようやく笑みを取り戻し、大海の胸に顔を埋めた。

「お姉ちゃん、ずっと小夜と一緒にいてね」

「たった二人の姉妹じゃないか。もちろん、ずっと一緒だよ」

「約束だよ? 破ったら、閻魔様に舌を引っこ抜かれちゃうからね」

 縋る小夜を抱き締め、頭を撫でるとふと違和感を覚える。鼻をくすぐる小夜の香りが、やけに甘いのだ。

(誰かから、香でももらったのかな)

 年頃の娘が香りに気を遣うのは、不自然な事ではない。侍女の間で流行りでもあるのかと、大海は首を傾げた。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ