この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第23章 赤壁の戦い
 






 夜は賊が目覚め、闊歩する時間。町人にとっては息を潜め静かに過ごす時間であるが、長浜の城下には輝く星があった。

「孫六さん、今日も夜回りですか? いや、まこと助かりますわい」

 大きな商家の門を見張る壮年の警備員が、歩いてきた孫六に声を掛ける。足を止め、会釈したのは幼い顔立ちの少年、孫六。だが彼が、この町にとっては頼りがいのある星だった。

「町の方は、変わりないか?」

「なに、孫六さんが見回ってくれているおかげで、悪さをしようなどと企む者はいなくなりましたよ。あの紅天狗だって、噂を聞きつけたのか、最近は出てこない」

「そうか、ならば良い」

「片っ端から悪人を捕まえてくださるおかげで、皆孫六さんには感謝しています。今度皆で、お礼に何か差し上げようと話しているところですよ」

「礼はいらぬ、この地の平和を維持する、それが秀吉様の役目であり、秀吉様の手足である私の役目なのだ」

「しかし、こうして積極的に町へ繰り出す方はそう多くはありません。現場に赴き、声を直接聞いてくださる、そのお気持ちが嬉しいのです」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ