この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第23章 赤壁の戦い
 
 大海を先攻にして始めた囲碁は、一度乱れた頭を落ち着かせる。ぱちりと石を置くたびに、大海は精悍な顔つきへと変わっていた。

「君の部屋、今日詳しく調べたんだ」

 碁を打ちながら、話を切り出したのは吉継だった。

「隠し通路は、どこにも見つからなかった。あの日、あの部屋は、襖を外しでもしない限り、外から人が入るのは不可能だと証明されたよ」

「けど、侍女が部屋の前にいて、高虎も外で見張ってたんだろ? 神通力でもなければ、小夜を攫うなんて不可能じゃないか」

「うん、だからどう攫ったんだって悩んでたところ。君は、どう思う?」

 すると、大海は手を止める。精悍な顔つきは、戸惑いへと変わっていた。

 だがそれは、吉継の問いに対する戸惑いではない。大海の目に映っていたのは、吉継ではなく碁盤だった。

「ごめん、どう攫ったのかは、まったく分からない。あのさ……小夜の件、調べてくれてありがとう。それとはまったく関係ない事、一つ聞いてもいいかい?」

「ん、いいよ」

「あんた……あたしの打ち方、そっくりそのまま真似してるだろ」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ