この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第25章 赤壁の戦い③
 
 逃げ出す者も誰一人逃さず、制圧していく。小細工のない力勝負は、一刻も立たずに決着が着こうとしていた。

 赤月は他の紅天狗を盾に、隙を見て裏から逃げ出そうとする。それを遮ったのは、眠らせて縛っていたはずの孫六だった。

「お前、どうして……!」

 土間を横目で確認すれば、誰かが縄を解いて投げ捨てた跡がある。だが薬は、まだ効いているはずだった。

「悪いな。私の特技は、狸寝入りだ」

「ちっ……こんなところで、終わってたまるかよ!」

 赤月は懐に手を突っ込むと、粉を取り出す。

「同じ手が、そう何度も通用すると思うなっ!!」

 だが、それを撒くより早く孫六が赤月を殴り倒す。のけぞった隙に腕を蹴り飛ばし粉を奪うと、うつ伏せにさせて腕を捻った。

「誰が尻で成り上がっただと? 散々好き勝手言いやがって……そうでなくとも、お前達は全員殴り飛ばすと約束した。生きて家に戻れると思うな!!」

 大将である赤月の捕縛に、紅天狗はもはや成すすべがなかった。一人残さず縄を掛けたが、子飼い達は、それだけで勝利とは言い切れなかった。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ