この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第3章 佐吉という男
 
「秀吉さまっ……お姉ちゃんが、帰ってきます、やめて……あぁんっ!」

「今頃あやつも、どこぞの男の下で鳴いておるよ。ほら、構わず気をやってしまえ」

「んっ……あ、いい、秀吉さま、気持ち良いです……っ」

 暗いため姿は見えないが、影は絡み蠢いている。欲望に染まる猿の手によって艶を出すのは、紛れもなく小夜である。襖に掛けたままの手は震え、中で広がる淫らな交わりに、指一本動かせなかった。

 ぱちんと弾けるように、肌のぶつかる音がする。水音の混じる激しい性交は、見えなくとも小夜の乱れを想像させる。

「ああ……秀吉さまぁ、もっと、奥まで下さい……っ、ああっ!!」

 小夜が、汚されている。この城に来た時点でそれは変えようのない運命であったが、自分の目でそれを直に見てしまえば、全身の血の気が引いた。

 腹の奥から沸いてくるのは、秀吉への憎悪。だが今部屋へ飛び込み思いのまま秀吉を攻撃をすれば、危険なのは小夜の命だ。渦巻く憎悪と妹の危機を前にしても、大海はただ無力である。

「ああっ、秀吉さま……秀吉さまぁ!!」

 おもねる女の声が、まるで大海を責める恨み言のように聞こえた。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ