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戦国ラブドール
第26章 かわいそうなこどものおはなし
(秀吉だけじゃなく、紅天狗の奴が薬まで使って騙し続けたんだ。奴らがいなくなったから、それで終わりな訳じゃない。小夜は……これからも、苦しい思いをしなきゃいけないんだ)
秀吉の影響だけならば、いずれは時間と共に、自分で欲の制御を覚えただろう。だがそこに、薬が介在してしまっている。強制的に開かれた性を己の意思だけで閉じるのは、かなりの苦行であるはずだ。
「小夜……」
「もう放っといて! わたし……駄目なの。こうしてないと……また、お姉ちゃんに酷い事しちゃう……!」
小夜の苦しみに、自分が何を出来るのか。必死に戦おうとする小夜を前に、大海は動かずにいられなかった。
大海は再びかいまきを取ると、小夜へ馬乗りになり顔を向かせる。
「お姉ちゃ――、んっ……」
そして小夜が疑問を口にする前に、大海は唇を重ねる。欲を内に溜めた小夜の口内は熱く、舌を入れればすぐ吸い付いてきた。
「はっ、あ……んっ、ふ」
小夜は少しだけ大海を押し返そうと抵抗したが、目をとろけさせて与えられた快楽に浸る。赤子が母の乳をねだるように、しっかりと抱きついて唾液を飲み込んだ。