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戦国ラブドール
第27章 未来への道に
大海は吉継の着物を掴むと、縮こまって慌てた声を出す。
「あのっ、別に嫁にしろとか妾になりたいとか、無理に迫るつもりはないんだ。嫌なら、今まで通り侍女として、勝手に陰から応援するから。けど、出来るなら……吉継付きの侍女でも、なんだったら奴隷でもなんでもいいから、そばに置いてほしい」
すると吉継の肩が震え出し、大海を抱き締める手も緩まる。怒りに満ちているのかと大海が青ざめたその時、吉継の大笑いが辺りに響いた。
「あはははは、この期に及んで、奴隷って……君って、とことん馬鹿なんだから!」
「ば、馬鹿ってなにさ! だって、そうでもしなきゃ、あんたの側になんていられないだろ!?」
「だから、なんでそう思っちゃうかな。僕が今まであんなに君が好きだって言ってきたのに、側に置きたくないはずがないじゃない」
吉継がさらりと放った一言に、大海は耳まで赤くして固まる。その姿を見て、吉継は腹を抱えて大笑いした。
「あーもう、笑い過ぎてお腹痛い……どうしてそんなに可愛いかな、君は」
「な、なんなのさ、それで、答えは!? あんたは、あたしを……そ、そばに置いてくれるのかい!?」