この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第27章 未来への道に
 
「う……ごもっともです」

「横からかっさらっていった事は認めるんだな」

「でも、大海は渡さないから」

 吉継が大海の名を呼ぶたびに、佐吉は心臓が痛む。しかし吉継が落ち込んだ表情をしても、佐吉の胸は重く沈んでいた。

「人が先に目を付けたものを横取りしながら、これからも関係を続けたいなどと、虫がいい話だ。よく俺の前で言えるものだ」

「無茶を言っているのは、否定しないよ」

「ふん……だがな、きっと大海は、そんな虫のいいお前を、必ず許すだろう」

 大海は二人の複雑な想いを知らず、静かな寝息を立てている。無駄に騒いだりしない限りは、起きる気配はなかった。

「この馬鹿は、婚約者がいながら他の女に欲情するような不届き者も許すのだ。その者の本質を知れば、一つの不逞だけで全てを失望する事はないとな」

「そう、そんな事言ってたんだ」

「お前は本当に恵まれた男だな。俺は、お前の本質をよく知っている。だから、大海の語った『許す』という言葉の意味が、よく分かる。俺は……お前を、嫌いにはなれん」

「佐吉……」

「感謝するなら、お前の未来の嫁にしておけ。俺に『許す』という理論を教えたのは、その女だ」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ