この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第27章 未来への道に
 
 佐吉は赤くなった頬をごまかすように背を向け、先程と同じ言葉を漏らす。

「また、後で来る」

「――分かった、待ってるから」

 だが同じ言葉でも、今度は気まずさや棘がない。吉継が安堵した声を上げれば、佐吉の沈んだ気分は浮かび上がり、安らかな感情が広がった。

「だが吉継、藤堂や市松、虎之助にはしばらく恨まれる事は間違いないぞ。奴らに嫌味の一つや二つをこぼされても、俺は聞いてやらんからな」

「ああ……そういえばあいつらもいたんだっけ。こりゃ今日は、懺悔祭りかなぁ」

「それくらいは甘んじて受け入れろ。それ以上の幸福が得られるのだから、妬み嫉みなど軽いものだ」

 せめての意趣返しなのか、佐吉は最後に嫌な話を残して出ていく。だがその背中を見送る吉継は、笑みが止まらなかった。

「いい友達と恋人に恵まれて、僕は幸せ者だね」

 眠る大海の頭を撫でながら、吉継は一人呟く。返事こそないが、吉継には、大海もまた笑みを浮かべているように見えた。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ