この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第4章 子供の時間
 
 向かった先は武士達の鍛錬場なのか、藁を包んだ棒がいくつも立てられている。虎之助は隅にある切り株に座りうなだれていたが、二人がやってくると険しく睨みをきかせた。

「……何の用だ」

「私はほとほと失望したが、この女が仲直りしろと言うから来た」

「なんだよそれ……俺と孫の事なんか知らねえくせに、偉そうに」

「一つ、虎之助は大きな誤解をしているようだから言っておく。私はこの女が堀に身投げした現場を目撃し助けただけだ。その際着物が濡れたから、乾かすために一度脱いでもらった。ただ彼女は大柄ゆえ、私の持つ着物では丈が足りず、結果あのようなしどけない様相になっただけだ」

 身投げと聞いて、今まで崩れなかった厳しい目が揺れる。だが孫六は淡々と、事実だけを語った。

「今日に至るまでの事情、濡れた髪の毛や乾かしている最中の着物を見れば、何か異常が起きたのだと察するべきだ。それを無視して妖婦だなど貶める浅はかさが、彼女を身投げに走らせたのではないか?」

「そ、それは……」

「彼女が妖婦に見えるのだとすれば、それは虎之助が妖婦だと思っているからだ。むしろ、私から見れば彼女は――」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ