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戦国ラブドール
第4章 子供の時間
唇が離れると、妙に寒気を感じて身を寄せたくなる。そんな気配に気付いたのか気付いていないのか、虎之助は大海を抱き締めて訊ねた。
「どうだよ、昨日と今とで、同じだったか」
「……そんなの、いきなり言われても分からないよ。でも」
こころに抱いた感情へ、嘘はつけない。大海は頬が熱くなるのを感じると、それを隠そうと虎之助の胸に顔を埋める。
「――昨日よりは、嫌じゃなかった気がする」
すると、虎之助は自身が切り株に座り、大海を膝の上に対面する形で乗せる。そして背中を抱いていた手を尻へ伸ばし、そろそろと撫で始める。
「今日も、抱きたい」
こうして触れ合えば、あっという間に熱は移る。大海は虎之助と目を合わせようとしなかったが、膝の上からも逃げだそうとしなかった。
「わ、分からないよ」
「なら、黙って受け入れとけ。いずれ分かる日も来るだろ」
ただひたすら分からないと答えるだけの大海。それでも、考える姿勢を持っただけ進歩だった。虎之助は尻から前の方へ手を伸ばし、まだ湿り気の残る奥へ指を突き入れた。