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戦国ラブドール
第5章 壊れたドール
侍女の朝は早いため、自然と夜は早く眠りについてしまう。その日も早めに灯台の明かりを消して、小夜と枕を並べ眠りについた。
だが、それからしばらく。疲れに任せ沈んでいた意識は、違和感に浮上する。
「う、ん……?」
寝ている姿勢としてはあまりにも不自然に、大海は万歳している。その上、手首は頭の上でまとめられている。下ろそうとしても、荒縄がそれを遮った。
襖が、僅かに開いていた。隙間風に体が冷えるのは、大海が何も身に着けていないからである。何をされても抵抗出来ない大海を見下ろすのは、ここにいないはずの人物。長浜城の主、羽柴秀吉だった。
「お姉ちゃん、ごめんなさい……」
小夜は一糸も纏わず、秀吉の股ぐらに顔を埋め、口に肉棒をくわえていた。だが大海が起きた気配に気付くと、汚れた唇から涙混じりの声を発する。
「な、に……小夜、これは」
「せっかくの『二喬』だ、子飼いにくれてやったとはいえ、最後に両方食らってみたくてな。ああ、心配するな、今日だけだ。お前はこれからも、子飼いを繋ぐ道具として働いてもらう」