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アペリチーフをご馳走に。
第1章 アペリチーフをご馳走に。
何故か今日の痴漢以上に、いつもの──梨子をおかしくしてしまった痴漢のことが頭を過ったからだ。
『…あ…やだ…』
それに反応するかのようにぴりっと乳房の先端に甘い電流が走る。もちろん制服の下がどうなっているかなど他人には分からないが、梨子はそれを隠すように身をすくめた。
「あ…悪い。思い出させちゃったな。怖かったろ、ごめんな」
「せ、んせい…」
しかし新谷にはそれが畏縮しているように見えたらしく、労るように肩を撫でてくれたのだが、今の梨子の体はそれを官能的な刺激に捉えてしまう。そして、
「…あの…両親には、秘密に…。今日、初めてだったし、明日からは…その、車両や立ち位置変えたり、ジャージにしたり…いろいろしてみますから。そしたら大丈夫だと…思います…」
と、自分に言い聞かせるようにそれだけ答え、曖昧に笑って話を反らすことにした。
それでも、いつもの制服姿のままいつもの車両のいつもの場所に立つであろう明日の自分が容易に想像出来てしまう。
『どうしよう…私…馬鹿だ…』
梨子ははしたない自身の体と、そうしてしまった張本人の痴漢を恨めしく思いながら──ただひたすら優しい新谷の視線に堪え、また同時に、その羞恥と痺れるような快感に浸ってしまっていた。
*****
『…あ…やだ…』
それに反応するかのようにぴりっと乳房の先端に甘い電流が走る。もちろん制服の下がどうなっているかなど他人には分からないが、梨子はそれを隠すように身をすくめた。
「あ…悪い。思い出させちゃったな。怖かったろ、ごめんな」
「せ、んせい…」
しかし新谷にはそれが畏縮しているように見えたらしく、労るように肩を撫でてくれたのだが、今の梨子の体はそれを官能的な刺激に捉えてしまう。そして、
「…あの…両親には、秘密に…。今日、初めてだったし、明日からは…その、車両や立ち位置変えたり、ジャージにしたり…いろいろしてみますから。そしたら大丈夫だと…思います…」
と、自分に言い聞かせるようにそれだけ答え、曖昧に笑って話を反らすことにした。
それでも、いつもの制服姿のままいつもの車両のいつもの場所に立つであろう明日の自分が容易に想像出来てしまう。
『どうしよう…私…馬鹿だ…』
梨子ははしたない自身の体と、そうしてしまった張本人の痴漢を恨めしく思いながら──ただひたすら優しい新谷の視線に堪え、また同時に、その羞恥と痺れるような快感に浸ってしまっていた。
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