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アペリチーフをご馳走に。
第1章 アペリチーフをご馳走に。
泣きながら重い腕を上げ顔を隠そうとする梨子に、新谷は肉粒の戒めを解放してそれを止め……ゆっくりと唇を重ねる。

「…っん…」

ついばむように何度も短く唇を触れさせ、その感触を味わう。慣れない行為に時折喉を震わす梨子のためにほんの数秒呼吸を許し、薄く開いたところを更に舌で割り入る。

止めた手を自身の首に回すように示せば、梨子は大人しくそれに従った。

動物が水を舐めるような音を立て舌を交わし、溢れる唾液をすくい疑似的なセックスを示すように指で唇をなぞり舐めさせれば、梨子はそれをはっきりと感じ頬を染めた。

「…好きだよ、梨子」

「せん…せい」

「うん。今は先生と生徒だけど、梨子には僕の可愛い奴隷になって貰いたいんだ。先生と生徒、主人と奴隷、彼氏と彼女。なってくれるだろ?そしたら、今よりもっと恥ずかしくて気持ちいいこと教えてあげる。もちろん梨子が本当に嫌がることはしないし、本番も梨子が良いって言うまで待つよ。…そうだな、卒業式の日はどう?僕はこんなふうに、梨子くらいの女の子が夢見るような普通の恋愛が出来ないたちだけど……それくらいまでなら待ってあげられる。途中で好きな奴が出来たら、とりあえずそいつの化学の内申落第寸前の2くらいにして推薦とか取らせない復讐はするけど、梨子を引き留めたりはしない。…」

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