この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アペリチーフをご馳走に。
第1章 アペリチーフをご馳走に。
「…梨子」
「…っ、もう…無理、恥ずかしい…」
たどたどしく、精一杯の返事に頬を真っ赤に染めて、潤んだ目を反らす梨子──愛奴ににっこりと笑い、額に、頬に…唇にキスを落とす仁。
「今はそれで充分。ありがとう、すごく嬉しい」
「…先生…」
「でも一つ約束して」
「約束?」
「うん。一番大事なことだから、ちゃんと覚えておくんだよ。…梨子はもう先生のものだけど、先生も同じように梨子のものだ。でも新谷先生は先生だから、どうしても他の女の子達にも優しくしなきゃいけない。梨子にはそれが不安かもしれないけど、…仁先生は絶対、梨子だけにしか優しくしないから。それを忘れないで、っていう約束。わかった?」
「うん……はい、仁先生」
「よし、いい子。…良かった」
「……」
ぎゅっと抱き締められ、梨子もまた安心したように体の力を抜く。
まずはその方法や手順を怒るべきだったかもしれない。でもそんなことを出来ない程に理性を吹き飛ばされてしまった。
恋人としては普通の願いだろうが、奴隷としては過ぎた願いだろうか。本能的にそれを感じ、言い出せずにいた梨子に仁は笑う。
「今度、ちゃんとデートしようね」
「…先生、やっぱりずるい」
「…っ、もう…無理、恥ずかしい…」
たどたどしく、精一杯の返事に頬を真っ赤に染めて、潤んだ目を反らす梨子──愛奴ににっこりと笑い、額に、頬に…唇にキスを落とす仁。
「今はそれで充分。ありがとう、すごく嬉しい」
「…先生…」
「でも一つ約束して」
「約束?」
「うん。一番大事なことだから、ちゃんと覚えておくんだよ。…梨子はもう先生のものだけど、先生も同じように梨子のものだ。でも新谷先生は先生だから、どうしても他の女の子達にも優しくしなきゃいけない。梨子にはそれが不安かもしれないけど、…仁先生は絶対、梨子だけにしか優しくしないから。それを忘れないで、っていう約束。わかった?」
「うん……はい、仁先生」
「よし、いい子。…良かった」
「……」
ぎゅっと抱き締められ、梨子もまた安心したように体の力を抜く。
まずはその方法や手順を怒るべきだったかもしれない。でもそんなことを出来ない程に理性を吹き飛ばされてしまった。
恋人としては普通の願いだろうが、奴隷としては過ぎた願いだろうか。本能的にそれを感じ、言い出せずにいた梨子に仁は笑う。
「今度、ちゃんとデートしようね」
「…先生、やっぱりずるい」