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アペリチーフをご馳走に。
第1章 アペリチーフをご馳走に。
左手は左右の乳首を苛めたまま。右手は秘裂からとろみを帯びた愛液をすくい上げ、更に肉粒の快感を促すようにそこに塗りたくる。

『ああ…もうやめて、許してぇ…。先生…新谷先生…、さっきは逃げちゃったけど…私…ほんとにこんな子じゃないよ…。乳首とクリトリス、知らない人におもちゃにされて…、えっちなお露こぼして…違うの…違う…』

胸の先端、そして大事な部分で密かにほころぶ肉芽まで──指を動かすごとに肌の裏で甘い電流が行き交う。更に想い人の顔を思い浮かべれば、体はなおその感覚を尖らせた。体も心も、両方を自分自身の妄想で辱しめて得る被虐的な快感。

「ん、んんっ…」

乳首にされたようにクリトリスを擦るとぎゅっと閉じた口から微かに声が抜ける。電車内で散々声を出さないことを慣らされたはずだったが、両方から与えられる刺激は梨子の我慢の容量を簡単に溢れさせた。

『もうだめ、先っぽ、全部おかしくされちゃった…っ!このままじゃ私、またイっちゃう…また電車の中で、知らない人達の中で痴漢されて…!!』

梨子の指を借りた妄想の痴漢が耳元で嘲笑うのを感じる。びくびくと魚のように体を震わせ、だらしなく足を広げて感じる梨子を蔑み、もっと辱しめてやろうと容赦なくその動きを早めてくる。

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