この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
紅蓮の月~ゆめや~
第1章 プロローグ
 咄嗟のことで実幸は愕いたが、何よりも不思議だったのは、この小袖を初めて身にまとったとは到底思えないことだった。まるで、はるか昔に自分がこの小袖を着たことがあるかのような―奇妙な懐かしさを感じるのだ。 そのことに困惑しながら、実幸は呟いた。
「着物が着る人を選ぶのですか」
 この女性の言うことはすべてが暗号のように判らないことばかりだ。実幸は益々混乱した。女主人は実幸の当惑など知らぬげに、微笑んだまま続ける。
「そう、お客様が着物を選ぶように、着物もまた人を選びます。その時々に応じて、最もその着物を必要とする方を選ぶのです」
「じゃあ、今の私はこの小袖を必要としているわけ?」
 実幸が思わず言うと、女主人は深く頷いた。
「あなたがこれをお選びになったということは、そのとおりでしょう」
/255ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ