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紅蓮の月~ゆめや~
第14章 最終話 【薄花桜】 一
 治助はまだ十八歳の小文が懸命に「ゆめや」をやってゆこうとする姿がいじらしくてならなかった。治助とさえ所帯を持つなどと言わなければ、小文は今頃、大店の若内儀として苦労知らずの生活をしていたのだ。自分なんかの甲斐性なしの男の女房になったばかりに、小文には苦労のさせどおしだ―、そう思えば尚更小文への愛しさと不憫さが募り、治助は重い足を引きずるようにして毎日行商に出た。
 そして、無理をしすぎたのが祟って、ついに治助は倒れてしまった。その時、小文は布団に蒼い顔で横たわる良人を見ながら泣いた。
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