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紅蓮の月~ゆめや~
第14章 最終話 【薄花桜】 一
―主はすべてを赦すようにとおっしゃいました。たとえ、自分にあだなす者であってさえも、ただ赦せと。
 蒼い眼と輝く黄金(きん)色の髪を持った初老の南蛮人の宣教師はミサの後で人々にそう語りかけた。故国を遠く離れたはるかな日本で布教活動を続ける伴天連―でうす様の教えを広めるためにただ黙々と働く異国人の横顔は心なしか、でうす様に似ていた。それは、哀しみとか歓び、憎しみといったあらゆる感情から解き放たれ、魂の自由を得た人だけが持つもの、無私の顔だ。
 天主堂に通う中に、小文は一つの想いに達した。今まで小文は自分から最愛の良人を奪おうとする運命を酷(むご)いと、ひたすら憎み恨めしく思ってきた。
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