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紅蓮の月~ゆめや~
第3章 紅蓮の月 二
それは紛うことなき拒絶の意思表示であった。次の瞬間、帰蝶は色を失った。
 あれほどまでに父に言い諭されていながら、刺客としての任務を果たすどころか、信長を受け容れることすらできないとは―。
「申し訳ござりませぬ」
 帰蝶は咄嗟に両手をついて、深く頭(こうべ)を垂れた。癇性で気が短いと家臣たちからも怖れられる信長のことだ。もしやこの場で手討ちにあうかもしれぬと思ったが、信長は別段怒りもせず、肩をすくめた。
「どうやらマムシ姫は親父殿の箱入り娘だったらしいな。親父殿は儂を殺す手管は教えても、たらし込む手管は教えなかったと見える」
 信長はさして面白くもなさそうに言った。
「そのようなことはございませぬ。私の覚悟が足りませず、不調法なところをお見せしました。どうかお許し下さりませ」
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