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紅蓮の月~ゆめや~
第4章 紅蓮の月 エピローグ
 喜六郎が憮然とした面持ちで続けた。
「全く恥ずかしいったら、ありしゃしねえ。手前の了見違いだってことさえ判らねえで、お彩ちゃんを一方的に逆恨みするとは、俺ァ、親としてつくづく情けねえぜ、小巻。どうやら俺は本当にお前の育て方を間違っちまったようだな。今のお前の情けねえ有り様を見たら、おっかさんも草葉の陰で泣くぜ。これからは化粧や着る物に気を遣うよりは、己れの腐った性根を直すことを考えるんだな」
 喜六郎は事の顛末を淡々と述べた。やはり、彼は、お彩の推察どおり、売上金を盗んだ真犯人に大方の目星をつけていた。喜六郎は我が娘の小巻の態度が不自然なことを不審に思った。
 いくら小巻が浅薄でも、何の証拠もなしにお彩を下手人呼ばわりすることに疑問を持ったのだ。それゆえ、お彩には今しばらく、この一件を内聞にと頼み込み、自ら娘小巻に事の次第を問い質したところ、初めは頑固に知らぬの一点張りであった小巻もついに観念して真相を白状するに至った。
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