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ブルジョアの愛人
第2章 秘密の花園
浩晃がバスルームから出ると、莉菜ははっと顔を上げ、いそいそと立ち上がった。
「シャワー借りるね」
すると浩晃は莉菜に近づき、細い身体を強く抱き寄せると――強引に唇を奪った。
コーヒーの風味の柔らかく熱い唇の間から、ぬるぬるとした舌が莉菜の口内に侵入する。
ざらついた舌が莉菜の幼い舌をまさぐる。浩晃は愛しさを唇と舌の愛撫に託す。しかし、いきなりの口づけに戸惑う莉菜は、浩晃の愛を受け止めきれていなかった。
莉菜がうまく息をできず、意識が朦朧としていることに気づき、浩晃は慌てて唇を離した。二人の唇が周りの空気に冷やされていく。
「ごめん」
苦しそうに肩で息をする莉菜に、浩晃は謝ることしかできなかった。
莉菜の姿を見た瞬間、触れたいという欲求が激しく浩晃に沸き上がったのだ。