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ブルジョアの愛人
第21章 友達のままで
優々の叔父さんというのは優々の母親の弟で、東京で運送屋の仕事をしており、色つき眼鏡の、見るからにチャラい人だった。
「優々の友達の、北沢真緒です。今日は宜しくお願いします」
「こちらこそ宜しくねー」
そして叔父の彼女は、明らかに叔父よりは年下の二十歳前後と思われるが、優々や真緒より背が低い。それに子どもっぽい格好をしているせいで小学校高学年か中学生ぐらいにしか見えない。奇妙なカップルだった。
だが、もっと奇妙なところのはまだあった。
「お兄ちゃん、両手にロリだね。しかもガチJSだよ」
「でも大丈夫。美咲が一番幼く見えるよ」
「はにゃ…はにゃにゃ~ん」
移動中の彼らの会話は真緒の眉をひそめさせた。何、この人達、大丈夫なの? 真緒の目が優々に問いかける。
大丈夫。悪い人ではないよ。優々は少し不安になりながらもはっきりと返事をした。