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ブルジョアの愛人
第23章 幸せは彼へのお礼

この部屋で、彼の色んな話を聞き、色んな話をした。

昔は土方や内装業のアルバイトをしていたことや、アルバイト先のゲイの先輩にひどく気に入られたことなど。中学時代は不登校だったことまで。

まるで人種が違うと思っていた彼も、知れば知るほど共通点が見つかった。

莉菜も自分のことを話した。小学生のとき根暗でいじめに遭い、不登校になったことや、亡くなった祖母と確執があったこと。もちろん、浩晃のことも話した。

「莉菜のことも教えて欲しいんだよ、昔の男のことでもいいから。全部知りたい。それでもっと大好きになりたい」

一向に自分のことを話そうとしない莉菜に大橋が言ったのは、樹里が殺されたというニュースを見たときだった。

つい先月のことだ。あの朝はただでさえつわりがひどく、身体が水さえ受け付けなかったのに、ニュースで青木樹里が殺害されたと報道されていたのだ。

現場は、昔通っていた小学校近くのコーヒーショップの駐車場。犯人はすぐ捕まった。逃亡しなかったらしい。樹里が小学生の頃に殺した男性の妹。

殺害後、自害するつもりだったらしいが、樹里を殺しただけで力尽きてしまったらしい。因みに、通報者は樹里の元担任ということだった。
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