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ブルジョアの愛人
第3章 二人の少女
ふと、大塚の視線は莉菜の白く細い脚を捉えた。
大塚の胸は大きく震えた。
さっきまでは特に気にならなかったのだが、浩晃と行為に及ぶ時の為に体毛の処理や保湿をしっかりしている莉菜の脚は、どの女子児童よりも艶かしく輝いていた。
小学五年生にもなると、樹里のように容姿に気を配る女の子は無駄毛の処理をし始めるが、クリームなどできちんとケアまでしているのは莉菜だけだった。
若い肌の瑞々しさを保とうと努力をする莉菜の肌は、小児性愛者ではない大塚をもときめかせる程に色気を放っていたのだ。
「先生…?」
怪訝そうな莉菜の声で我に返った。大塚は、ごめんごめんと謝りながら頬を赤く染めていた。
教え子の、それもたった十一歳の女の子に興奮してしまうなんて。硬くなりかけた股間を不自然に隠しながら、大塚は莉菜の脚に触れた。
その光景を、ただ一人じっと見つめている児童がいた。下っぱの中で一番運動神経の悪い子と組んでしまった為、苛立っている樹里だった。
「樹里さん?」
下っぱの苦しそうな声を無視して大塚と莉菜を凝視する樹里の表情は、獲物を見つけた狼のように弛緩し、狂気に満ちていた。