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ブルジョアの愛人
第7章 花はここに
莉菜はベッドの上で吐息を漏らす。ジーンズのみを脱がされた彼女の姿は、初々しさと少女特有の艶かしさが漂っていた。
「電気、消して」
今にもまた泣きそうな瞳で訴える。莉菜がこんなことを言ったのは初めてだ。
浩晃は何も言わずリモコンを指でなぞった。どうして、と訊かないのはきっと莉菜と同じ気持ちだからだ。
常夜灯にきらきら光るピンを外し、浩晃は莉菜の髪に顔を埋めた。洗いたての髪から漂う甘いシャンプーの匂いが鼻腔をくすぐり、それは官能的な刺激となって股間を熱く疼かせる。媚薬のようだと浩晃は思った。
莉菜の肩が大きく波打つ。浩晃が耳の裏に舌を這わせたのだ。そこはシャンプーの匂いとは少し違った、莉菜の匂いが浩晃の舌を誘っていた。
上下になぞり、濡れた舌を仕舞って唇でくすぐる。すると今度は耳のふちを甘噛みする。執拗な浩晃の愛撫に、莉菜は焦れったさを感じたのか右手を剥き出しの亀裂へと導いた。
三日ほど剃刀を這わせていないせいで胡麻塩を散らしたようになっているが、それもまた愛しい。