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ブルジョアの愛人
第10章 破滅の理由

そうしてマンションに着くと、飯尾はまずジーンズと下着を下ろした。

「一日中働いて疲れたよ。なぁ、癒してくれないか? いいだろ?」

今にも泣きそうな樹里を下半身裸の状態で四つん這いにさせ、裏筋が丸見えの黒いそれの先端を樹里の頬になすりつけた。

「いや…」

恥ずかしい雄の臭いが鼻腔を刺し、丸い頬には透明な淫汁が糸を引く。グロテスクな棒は画面で見るよりずっと立体的で、臭かった。これを口に含むのかと思うと、意識が遠のくような感覚に見舞われる。

「ほら、口開けろよ」

頬を離れたそれは、固く閉じた唇へと移動していった。顔の上をナメクジが這っているような気持ち悪さ。樹里の後悔はついに涙となって流れ落ちた。

「いいのか? 口開けねえとこのまま小便しちまうぞ」

チンピラのような脅しに、ぬるぬるに汚された唇はおもむろに開いた。飯尾は一気に喉まで差し入れる。樹里は思わず吐き出した。

「チッ、吐いてんじゃねえよ…」

樹里の咳が止まらぬうちに、飯尾はまた破裂しそうなイチモツを温かい洞窟へ挿入した。また吐き出しそうになったが、飯尾の硬そうな手が霞む視界に入ったので、何とか堪えた。
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