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自由という欠落
第8章 痛みと親愛
紬は、こんなものを小さな孔にねじ込まれたのか。
まひるさえ触れられなかった紬の肉体、今となっては考え難いほど清らな恋だった。ぬくもりに、精神に、夢中だった。まひるにとって、感じるもの、目に見えるものが、紬の全てだった。
触れさえしなかった紬の肉体は、女の指も知ることなく、男のペニスに嬲られた。紬を破滅させた凶器がおぞましく、だのに、まひるを紬の元へいざなおうとする凶器が愛おしい。
まひるは異常な臭味を伴う粘液を啜りながら、野田のペニスを刺戟した。舌を這わせて唇に啄む。受け身の女の性器とは違う、攻撃的な男のそれは、愛撫を行き渡らせるのが困難だ。野田の呻吟に呼応して、形状まで変わっていく。
「ぐぁっ」
くちゅくちゅ。
「ハァ!ハッ……ゔぁあああ……」
じゅる、ぐちゅ……びちょ…………
「はぁ!はぁ!おぉぉお"お"お"お"お"……っっ」
「んふ!」
野田はまひるの後頭部を鷲掴みするや、下半身を打ちつけた。喉を異物が満たす。逆流を催す胃液は、食道を塞いだ亀頭が封じていた。野田がピストンする度に、這い出そうになっては精液を連れて腹に落ち、再三迫り上げては体内に戻る。
「んぐっ、……はぁっ」
「あぁぁ……良いぞ……あの男も大した娘を送り込んでくれよって…………。上がってこい、わしはもう耐えられん!」
「ああっ」
寝台に引きずり上げられたまひるの身体を仰向けにして、野田が組み敷いた。野田の膝が脚と脚の間に滑り込む。ぞんざいな指が乳房を揉んで、よだれを垂らした厚い唇が、まひるの呼吸を塞いだ。