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自由という欠落
第8章 痛みと親愛



 紬を欠いては、まひるは自分の生を認められなかった。彼女以外から甘く優しいものなど得ては、二度と彼女に会えなくなる。それは何より怖いことだ。従ってまひるは、のはなとの日々が延々と続いていくのを忌んだ。のはなを相手に言い知れない期待を感じる度、自分自身が消えていく、紬に愛でられた魂が消える、おぞましい喪失感に苛まれた。


 感情とは、戒めれば戒めるほど、ひとりでに溢れたがるものなのか。そして戒めるほど抑えられなくなる俗欲と同様、手に入らないものほど求めてしまうのも、人間につきまとう不自由な性だ。



「のはな……のはなのこと、もっと……知りたい……」


 頭も痺れるようなキスを繰り返しながら、まひるはのはなを寝台へ連れていった。

 夢のような唇の質感、麻薬のように甘い声。

 のはなに備わるもの全てが特別だ。無意識であれ、まひるはそれだけのはなを欲していたのか。


「うん、良いよ……。私、まひるに嫌われても……後悔しない……」


 ぴちゃぴちゃ、ぴちょっ、ちゅっ…………


 嬌音は甘やかなのに反して、のはなの口振りは暗かった。


「嫌うわけないじゃん」


 まひるは丹念にのはなに刺戟を散りばめていく。乳房に首筋、腕、指、腹に腰、太もも。どこに触れてもどこに力を加えても、のはなは過剰なまでに吐息を上げた。部屋着を捲り上げてじかに太ももをまさぐる。乳房を揉みながら唇を啄ばんで、耳朶を舌に転がしながら名前を呼ぶ。そうして太ももに手のひらを滑らせていると、のはなががくがく戦慄した。内股は吸いつくようなしとりがあった。シャワーの名残か、汗か。更に奥へ指を這わせていくと、もじゃっとした茂みの陰に肉襞を重ねた秘境があった。滑りやすく生ぬるい秘めやかな肉襞は、触れるとのはながひときわ甘い声を上げた。


「ショーツないと、部屋着まで濡らしそうだね」

「そ、んな……ことないはず、だわ……んんっ」

「いやらしいこと、考えてたの?」

「あっ……ああ、この状況が十分、いやらしいじゃない……ああっっ」
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