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貴女に溺れて彷徨う
第5章 見返りという甘い汁
バスタオルだけ適当に巻いた響とあたしは、エアコンで十分に温めておいた寝室に転がり込んだ。戯れの余韻ばかりに急かされて、ドライヤーするのも焦れったい。
「響さんさ、最近良いなって思った子とかいないの?」
「莉世さんの他に、視野に入らなくて……」
「申し訳なくなるほど一途じゃん。あたしは、睦ともひなたとも遊んでるのに」
「甘利さんは、莉世さん気にならないの?」
「響さんに話した以外、何もないよ」
シャワーにほぐれた響の匂いが、あたしを包む。同じ香りをまとっていても、あたしに染み通ってくるのは響のそれで、甘さ控えめな妖しい感じにくらくらする。
あたしはドライヤーを置いて、今しがたまで手櫛を施していた響の髪を、今度は同じように愛撫する。まだしとりの残った茶髪が吸いつくように絡んだ指に唇を寄せて、響の耳にも頬にもキスを散らす。
見るからに柔らかな肉厚の花びらを想わせられる唇を塞いで、唾液を交わす具合にキスしながら響を寝台に座らせて、どこもかしこも官能的な肉叢を貪るように啄んでいく。唇を唇に挟み込み、くすぐって、甘ったるく喘ぐ喉を吸い上げる。
「ふぅっ……ァッッ……アッ……」
もじもじとすり合わさる響の内股をやんわり押し広げて、バスタオルの上からたわわな胸を手のひらに包み、揉み込みながら、もう一方の手を火照った太ももに滑らせる。