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貴女に溺れて彷徨う
第6章 苦みを消した実利の飴
くちゅくちゅと唾液を鳴らす内に、響の力が抜けていく。
あたしはドライヤーを取り上げて、乾ききらなかったところを手早く済ませると、キスや愛撫の続きにのめり込んでいく。浴室から睦の流しているシャワーの音が漏れていても、ひなたの声がそれらを遮る。
「響さん、可愛い……キスだけでそんな顔になっちゃって……それともひなたのいやらしい声にムラムラしちゃうの?」
柔らかな唇に覗く歯列のすぐ向こうの口蓋をくすぐって、響の舌の裏まで丹念に舐めて、彼女のワンピースタイプの部屋着の裾をまくりあげる。脚や内股を撫で回す。
「ぁっ……そんなこと、っない……莉世さんがそんなことしてくるからよぉっ……」
「ヒャンっ……ひぃ、我慢出来っ、なく……──んんぅッッ!」
「ひなた、ほんっとエロいなぁ。もぞもぞしてる。もっとして欲しかったら、自分で脱ぎな」
彼女の耳元に唇を移して、白い耳朶に息を吹きかけるようにして、あたしはささめく。
「響さんも一緒に見よう。ひなたは恥ずかしがっても、絶対、自分で脱ぐんだから」
あたし達の監視の下、ベビードールを外したひなたは、ショーツ一枚の姿になった。ぼろんと露出した胸の先端をこねくって、あたしは所有物でも扱う手つきで揉みしだき、先端に噛みつく。
「アァンッッ」
ひなたを壁際に立たせて、身体を撫で回したあと、あたしは下半身も見せるよう促した。