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貴女に溺れて彷徨う
第6章 苦みを消した実利の飴
がくがく震えて彼女が従っても、あたしはすぐに満たしてやらない。濃いめに淹れた紅茶を彼女に押しつけて、飲み干すよう命じる。
ひなたは首を傾げながらも、ペットボトルの蓋を開けた。二リットルが半分ほどに減った時点では、まだ苺の風味が好みだとか、目の前でいかがわしい行為が行われていると生殺しだとか、彼女にも無駄口が叩けるだけの余裕が見られた。
じきに睦が戻ってきた。リビングの光景に苦笑いを浮かべた彼女は、けれど髪を乾かし終えると、あたしの悪ノリに乗るつもりになったらしい。ひなたの乳首を蝶の装飾のついたクリップで挟み、チェーンで連結したもう一つのクリップも、然るべき部位に装着した。
「いやぁん……ハァッ、はぁっ、……ん!……はぁぁァッッ……」
ひなたの悲鳴が、ソファでもつれ合うあたし達まで興奮させる。睦がひなたに最後の一口を飲ませる頃、響の脚と脚の間に沈ませたあたしの指は、ふやけそうになっていた。淫らにたわむ響の身体は薔薇色が散らばり、指でもキスでも音の鳴らせる楽器よろしく、ソファを軋ませている。
「響さん……イッて良いよ……また昇ってきてるでしょ。ほら、あっち見て。エッチで甘えたがりなひなたも、脚もじもじさせて鳴いてる」
ぬらぬらと洪水にまみれたクリトリスをしゃぶり、響の潤みの内側をこすり、ひなたの姿を鑑賞する。
大量の紅茶は作用が早い。いつの間にか両腕を縄に繋ぎ上げられたひなたは、睦に尿意を訴えている。