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貴女に溺れて彷徨う
第6章 苦みを消した実利の飴


「耐えているひなたちゃんの姿をずっと見ているのも一興ね……」

「可愛い後輩だけど、たまに奴隷にしたくなる」

「莉世さんって時々、エスっ気、出るよね」

「昔、睦に開発されたから」


 睦の思わせぶりな指が、ひなたの腹を伝い落ちて、みぞおちを回る。あたしと同じでひなたの弱みを知り尽くした彼女は、おそらくすぐに放尿させることも出来るのに、加虐においてはあたしを上回るために回りくどい。


「ぅック……んんぅぅ……ッッ……アッッあん!ァンッ、あぁん!ッッ…………」


 ヒクヒクヒクッ……と、くびれたウエストが大きく波打った直後、雨が洗面器を打つ音が続いた。
 随分と長い時間のように感じられる。マスカラを落としても長さも束感も申し分ないひなたのまつ毛は視線の行方を失くした目に影を落とし、その表情には一種の安堵と脱力も見られる。


 じょーー……じょじょ……

 ぽた…………ぽた……


 尿の残った彼女の潤みをどうするか、愛でるか折檻の材料にするか、あれこれと、またあたしは睦と検討して盛り上がる。
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