この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
貴女に溺れて彷徨う
第6章 苦みを消した実利の飴


「本当に有り難うございます。私なんかより、もっと常連のお客さんだって、もっと素敵な方だって、たくさんいるのに……」

「ご自分を周りと比べても、大した参考にはなりませんよ。それにあゆみさんの親御さんには、とてもお世話になっていますし」


 カウンターでは、私も顔見知りの従業員達がレジを打っていた。今の客で、ひとまずの波は落ち着くようだ。


「大瀬さん」


 最後の客が出て行った時、私は思わず口を開いた。


「もしかして私、不細工なんじゃないかって……悩んでるんです。変だと思いますか」


 大瀬さんが目を目をまるくした。

 当然だ。容姿も家柄も性格まで非の打ちどころがなく、何より自由で誰にも指図される謂れのない大瀬さんに、私の日常は想像つかないだろう。

 大人とか子供だとかは関係ない。学校にも、既に親の監視の薄い女の子達は何人かいて、ある程度の行動の自由は許容されている子ともなれば、もっといる。保護者の信頼が厚いからだ。特に親がお洒落に協力的な子などは、私が父に浴びせられている類の非難とも無縁だ。親の方も文句をつけられなくらい、好きなものに見合った見た目だからだと思う。
/254ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ