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貴女に溺れて彷徨う
第1章 眠り姫は魔法で目覚める


 割れ目と恥丘の境界、小さな突起を探り当てて、撫でながら布をこすりつける。

 普段の猫背が嘘のように仰け反るみなぎは、脚をがくんっ……と強張らせる。

 そう言えば小鳥さんになりたいんだったよね、と、あたしはあのDVDの裏ジャケットを瞥見して、膝にキスしながら脚と脚に指を往来させる。


「満更でもないのに良い子の振りする小鳥さんは、ちょっと躾け直さないとね」

「え……」


ヴーーーーーーー…………


 Tenue de bonheurのコスメに比べてメルヘンチックなコンパクトからコードの伸びた機器は、スイッチを入れると、真昼でもそこそこ存在感を主張する音を発した。
 濃いピンクと薄ピンク、デザインだけの違う二つのコンパクトに繋がったローターの振動部を、ハーネスで盛り上がったみなぎの乳房の先端に近づける。


「ひぁっ?!ぁ……アンッ!!」


 褐色を浮かべたコットンパールに触れては浮かせて、浮かせてを繰り返す内に、みなぎの血色が心なしか濃さを増す。


「好きなの?これ」

「やっ……ダメです……いやらしいです……」

「ふぅん。分かりやすくて、みなぎ可愛い♡」
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