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貴女に溺れて彷徨う
第1章 眠り姫は魔法で目覚める


「くっ……下さい……もぉ挿れて下さいぃ……んっ……アァッ…………」

「可愛いけど不合格。どこに?何を?」

「いやらしいことっ……言わせないで……ぁあんっ!!……」

「どうせいやらしい声出してるじゃん」


 …──変わらないでしょ。

 あたしはまた、みなぎのクリトリスにバイブレーターを近づける。


「ぉ、…ぉまん、こに……」


 器用にそこだけ声を低めるみなぎをからかって、あたしはクリトリスをつつく。バイブレーターを握った指で、白い恥丘を撫でながら。


「おまっ……ァッ……おまんこに……下さい!あァンッ…………ばっ、バイブレーター……されたことないので……挿れられてみたいですぅ……っっ」



 …──この振動、イヤだったんじゃないの?


 もっとも、選ばせておいた手前、あたしの指より彼女の目には魅力的に映った玩具を恨めない。きっと今頃クリーニング店で店番している配偶者と指でセックスした時、物足りなかった思い出でもあるのだろうと納得することにして、あたしはバイブレーターのスイッチを切る。


「はぁっ……な、何で……そこで舐める、ですか……?!」

「何となく。こんなに出てるのもったいなくて」

「そんな人だと思いませんでした……いやらしすぎます!……ぁっ、あぁっ……ぁっ……」


 バイブレーターを止めたところで、ローターは動きっぱなしだ。

 ご所望通り、あたしは彼女の内股を押し開いてバイブレーターの先端を当てる。少しばかり粘液を拭ったシリコン部分は、それで滑りが悪くなることは全くない。潤みそのものが洪水だ。
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