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貴女に溺れて彷徨う
第1章 眠り姫は魔法で目覚める


「んっ!!」

「可愛い……こんなエッチでイイ女になるんだったら、昔狙っておけば良かった……」

「じょ、だんに……なりっ……ません……んっ、あぁぁァンッ…………」



 ひなたより五センチ以上十センチ未満はしっかりした腰、いかにも立ち仕事で鍛えられた脚。

 あたしのよく知る病的な類の体型とは似ないみなぎが、それでも壊れそうなくらい繊細に見えて、バイブレーターの強度は中間にとどめておいた。これで物足りなかったからと、次は指が良いと言ってきたなら御の字だ。


「アンッ……あん!!あぁぁ……──こんなの、初めて……!!何でですかぁっ……何で、こんなのずるい…………あぁぁあああんっ……ぎも"ぢい"ぃ"…………ァンッ……気持ちイイっです……………」


 彼女の中を泳げる玩具が羨ましい。乾く前に帰路に着いて、どこかの公衆トイレで使いたいくらいだ。

 そうした妄想にあたしが駆られていようなどとは想像もしたくないだろうみなぎは、けれどおとなしくて貞淑な女の顔などとっくにどこかへ打ち捨てていた。

 メスっぽく高らかに喘ぐ声が、一度でもあたしを呼べば良いのに。
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