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貴女に溺れて彷徨う
第1章 眠り姫は魔法で目覚める


 この間よりずっと健全な遊び場で、あたしは彼女の唇を奪う。この間と同じでなすがままにされるみなぎは、黙ってあたしを受け入れている。


 自分がおかしい自覚はある。

 みなぎはあたしが彼女を忘れていた十何年の内に世帯を持ち、可愛い子供までいる。

 けれどあたしには世間一般の感覚に付いていけない。戸籍で結ばれた相手を大事にするのも傷つけるのも、決めるのはみなぎ自身だ。法や道徳で善悪をつけたがる彼らを理解出来ないし、理解を求めようとも思わない。代わりに、うわべの正義を掲げた否定もいらない。


「んっ……」


 触れるだけのキスを離すと、とろんとした目があたしを見ていた。


 何事もなかった顔をして、あたしはみなぎに歌を求めた。選曲パネルを持ち上げるのに、彼女は一曲目より躊躇わなかった。







第1章 眠り姫は魔法で目覚める──完──
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